【第21話】丸子宿で絶品とろろ!峠を越えて岡部宿へ!
第21話は、とろろ汁が名物の丸子宿から岡部宿へ!
こぢんまりとした丸子宿には、
東海道五十三次の浮世絵にも描かれた茶屋 丁子屋が残っていました!
名物「とろろ汁」で腹ごしらえ!
そして、リニューアルオープンした
最新施設「駿府匠宿」の体験工房は必見です!
ひっそりとした宇津ノ谷の集落は、
歴史情緒あふれる街道だけど…
待ち受けていたのは、やはり峠越え?!
うっそうと茂った道を抜けると大きな旅籠がシンボルの岡部宿に突入!
丸子宿
江戸から数えて20番目となる丸子宿は人口800人足らずと、東海道中で最も規模の小さい宿場でした。西に宇津ノ谷の峠越え、東に安倍川の川越えを控える旅人は、この町に軒を連ねる茶屋で名物のとろろ汁を食べ、腹ごしらえをしました。
元祖 丁子屋
1596年、時は戦国時代。ここ丸子に丁子屋が創業しました。当初、茶屋であった丁子屋は、次第に名物とろろ汁をはじめとした食事を提供しはじめ、東海道を行く旅人をもてなしました。松尾芭蕉の俳句や十返舎一九の『東海道中膝栗毛』、歌川広重の『東海道五十三次』など多くの作品にその名が残されています。店内には、江戸時代に実際に使われていた道具や高札、書物など、様々な貴重品が展示されていました。
宇津ノ谷
丸子宿と岡部宿の間にある“宇津ノ谷”は、峠の手前にある間の宿でした。小さく静かな集落ですが、歴史的な名所旧跡が多く残されています。
宇津ノ谷峠
1590年、豊臣秀吉が小田原征伐に向かう際、大軍を通すために整備した峠越えの道です。江戸時代には東海道として、参勤交代の大名行列や、多くの旅人が通った。その様子は、歌川広重の浮世絵にも描かれています。
専称寺
岡部宿に構える専称寺は、「お灸のお寺」として知られています。お灸をすえると旅の疲れが和らぐとして、参勤交代の大名や武士など多くの旅人が立ち寄ったそう。同じように、龍馬もここで長旅の疲れを癒したのでしょうか。
岡部宿
江戸から数えて21番目にあり、本宿 岡部と加宿 内谷からなる宿場でした。さほど大きな規模ではなかったものの、難所 宇津ノ谷峠を越えた先にあったため、旅人は岡部宿でホッと一息ついたのです。明治時代に入り、東海道本線の敷設が計画された当初、岡部宿に鉄道が開通する構想がありましたが、計画は変わって現在のように海岸沿いに通ることになりました。
柏屋
岡部宿屈指の名家であった大旅籠“柏屋”は、2348坪にも及ぶ広大な敷地を有していました。現在はその敷地を活かして、江戸当時の宿場の様子を伝える歴史資料館や体験工房、物産館があります。2度の焼失を経て、江戸時代後期に再建された母屋は、国の有形文化財に登録されています。
小野小町姿見の橋
絶世の美女として名高い小野小町。晩年のある時、京を出て東の国に下る際、この橋で立ち止まっていました。長旅と病弱ゆえに疲れ果てた彼女は、暮れゆく夕日に映える西山の景色に見惚れていたのです。しかし、ふと川を見下ろすと、まさか自分のものとは思えないやつれた姿が映っていました。自身の老いた姿に嘆き悲しみ、旅立っていったのだそう。