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【第32話】赤坂宿の旅籠に浮世絵の景色ふたたび!

第32話は、赤坂宿! 東海道最後の大旅籠に潜入!

美しい御油の松並木を抜けると、そこはもう次の宿場の入口
樹齢800年の楠の大木に圧倒されつつ、今回は赤坂宿を歩きます
ここまで35カ所の宿場を踏破してきたゆぴ
高札を眺める姿も、なかなかサマになってきましたよ!
雨乞い祭の由来にドッキリ、外国人に間違えられてビックリ
今回も出会いと発見がいっぱいの楽しい歩き旅になりました!
極めつけは、300年以上も商いを続けてきた旅籠大橋屋
東海道五十三次の浮世絵で、歌川広重が旅籠の中を描いたのは
唯一ここ赤坂宿の大橋屋! あっ、この角度から描いたんだ!
ガイドさんの歴史や風俗のお話もすっごく楽しかった~!

赤坂宿

江戸から数えて36番目の宿場町。もともと御油宿と赤坂宿は「五位(ごい)」という
一つの大きな宿場でしたが、五街道整備の際、宿場の中央に松を植え、赤坂宿と御油
宿に分けられました。
宿場を分けたことで、大名行列は京から江戸に向かう際は赤坂宿を、日本橋から京に
向かう際は御油宿を利用するというルールができたそうです。

関川神社

長保3年(1001年)の創建と言われ、境内には推定樹齢800年の大きな楠の木と松尾
芭蕉の句碑があります。「夏の月 御油より出でて 赤坂や」
夏の夜の短さと、御油から赤坂の距離の短さを掛けた句だそうです。

赤坂宿 松平本陣跡

赤坂宿には本陣が四軒ありましたが、そのうちの一軒が松平本陣です。松平家は、
江戸時代の初期から本陣を務め、人馬継立を行う問屋も兼ねていたそうです。

尾崎屋

今では珍しい曲げ物屋さんです。ヒノキやスギの薄い板を曲げて作る盆や桶、民芸品
などを販売しています。わたし、店主さんに外国人と間違えられてしまいました(笑)。

浄泉寺

赤坂薬師と石像百観音の霊場として有名な浄泉寺。境内にある樹齢270年のソテツは、
歌川広重の赤坂宿に描かれ、旅籠「大橋屋」から移植されたものだそうです。

旅籠 大橋屋

1649年の創業から2015年まで、300年以上の長きにわたり営業してきた、東海道五十
三次最後の旅籠屋です。赤坂宿にあった83軒の旅籠の中でも大旅籠に属し、明治天皇
の東海北陸巡幸の際には行在所としても利用されました。
現在は資料館として内部を見学することができ、江戸時代の旅人になった気分を味わ
うことができます。この日はボランティアのガイドさんに大橋屋の歴史や当時の風俗
のことなどを楽しく教えていただき、とっても勉強になりました!