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【第36話】鯉がいる、恋もある、灼熱の池鯉鮒宿!

第36話は、池鯉鮒宿! 町娘の恋の行方は!?

今回のゆぴはグリーンのワンピにオレンジの日傘
真っ青な夏空に映える鮮やかコーデでキメてみました!
ところが、この日はオシャレどころではありません
スタート直後に熱中症警戒アラートが出ちゃいました!
それでも前進するのがゆぴ栗毛! え~ん、暑いよ~
旅の舞台は愛知県知立市にある39番目の宿場
池鯉鮒の字を見てすぐに「ちりゅう」と読める人は
なかなかいないと思いますが、この珍しい地名の由来は
東海道三社のひとつ、知立神社の境内にありました!
まるで龍のような幹が今にも動きだしそうな松の木から
日本のデンマークを経て、片目の魚が泳いでいた池を覗き
住職に一目惚れした町娘の恋の行方に気をもみながら
炎天下の東海道を、ゆぴが元気に歩いていきます!

永安寺

見るものを圧倒する、樹齢350年以上といわれる永安寺の雲竜の松。
幹が低い位置で三股に分かれ、それぞれが地を這うように水平に伸び
ています。先人たちはこの姿を「まるで雲を得て天に昇ろうとする龍
のよう」と表しました。

明治川神社

当時、荒野だった安城ヶ原を水田開発するために、この地の農家たち
が矢作川から用水路を引きました。明治川神社には、水に縁深い三神
に加え、明治用水建設のために貢献した4人の功労者(都築弥厚、岡
本兵松、伊豫田与八郎、西澤真蔵)が祀られています。彼らの功績に
より安城は「日本のデンマーク」と呼ばれる農村地帯に成長したのだ
そうです。

池鯉鮒宿

江戸から数えて39番目の宿場。日本橋から約330キロ、日数にして
10日かかったと言われています。池鯉鮒(ちりゅう)という当て字は、
知立(ちりゅう)神社の御手洗池に鯉や鮒が多くいたことに由来する
と言われています。馬市が立ったことでも知られ、歌川広重の浮世絵
でもその様子をうかがうことができます。

旧東海道 知立松並木

知立松並木には、およそ500mにわたって180本ほどの松が植えられて
います。ここの松並木は側道を持つのが特徴で、馬市で取引される馬
を繋ぐために設けられたとされています。

知立古城址

知立城は知立神社の神官の居城でしたが、桶狭間の戦いの後に落城。
その後は、刈谷城主・水野氏によって屋敷が建てられ、将軍が上洛
する際の宿泊所として活用されていました。

知立神社

由緒ある石橋が掛かる御手洗池には、池鯉鮒という当て字の由来になる
ほど鯉や鮒がたくさんいただけでなく、片目の魚の伝説もあります。
目の病を持つ娘を救うため、身代わりとして片目になった魚が見られた
のだそうです。歴史のある場所には興味深い伝説がたくさんありますね!

めったいくやしいの墓

昔、洞隣寺に一人の娘が働いていました。ある日、娘が別の寺に移った
際、そこの住職に一目惚れ。しかし、修行の身である住職は見向きもし
ません。娘は恋わずらいから思い詰めて、ついに憤死してしまいました。
亡くなった娘は洞隣寺に葬られましたが、その墓からは青い火の玉が浮
かび、「めったいくやしい」と声を上げて飛んで行ったのだそう。

乗蓮寺

江戸時代前期の創建とされる乗蓮寺。境内にあるシイの木は刈谷市の
天然記念物にも指定されており、幹の根元の空洞には昔タヌキが棲ん
でいたと言われています。