【第42話】これが庄野の白雨!? 昔ばなしも披露!
第42話は、庄野宿を散策します!
なにやら怪しい雲行き…。いやな予感がしつつも庄野宿の散策スタート!
目に飛び込んできたのは、神社にそびえる大木、その名はスダジイ
高さ11m、幹周り5m、樹齢300年! 天然記念物に指定されている
まさに庄野宿のシンボルです!
続いて見つけたのは女人堤防の石碑。度重なる水害から村を守るために
藩主の命にそむいて堤防作りを決断した村の女たち…
はたして、堤防はできたのか? 彼女たちの運命やいかに!?
秋の花、コスモスが咲き乱れる美しい景色を楽しんでいるその時
ポツリ、ポツリと空から雫が… 予感的中、とうとう雨が降ってきました
庄野宿を描いた歌川広重の傑作「庄野の白雨」を地で行く展開に!
浮世絵と同じ白雨体験ができて、「ある意味いい旅になったね!」
どこまでもポジティブなゆぴでした~
庄野宿
東海道五十三次の45番目の宿場町。歌川広重が描く東海道五十三次の中でも傑作と呼声高い
「庄野の白雨」でよく知られています。白雨とは、昼間の激しい夕立のこと。街道の坂道で
突然の夕立に見まわれ、雨宿りの場所を探して走り出す旅人たちの姿を躍動感あふれんばか
りに描いています。
川俣神社のスダジイ
川俣神社に鎮座するのが高さ約11メートル、幹回り約5メートルを誇るスダジイ。この地に
300年以上前から根を張り、町のシンボル的存在の大木です。複雑に曲がりくねった太い幹
は風格が漂い、現在も地域のランドマーク・共有の財産として大切に保全し続けています。
女人堤防
~昔ばなし~
今から約180年前、鈴鹿川左岸の汲川原村では、度重なる水害に堤防をつくることを訴えて
きました。ところが、藩主は「堤防をつくると下流にある自分の城が危険になる」という
理由でそれを許さず「禁を破った者は打ち首の刑に処す」といいました。しかし村人達は
村の安全を守るためにこの命令を犯して堤防をつくることを決断。稼ぎ手の男達が全員打
ち首になってしまったら困るという理由で、女達だけでこの作業にあたることを決めたの
です。夜になると家を抜け出して決死の堤防工事にあたる女達。その間、幾度となく水害
で堤防は流され、完成までに6年もかかりました。この話はすぐに藩主の耳に入り200余名
の女達が打ち首の危機にさらされましたが、家老が身を持っていさめたことが藩主の心を
動かし処刑は中止。そればかりか、決死の治水工事にあたった女達に金一封を与え功績を
讃えました。その堤防は「女人堤防」と呼ばれ、末永く村の安全を守りつづけたのでした。
西富田のコスモス畑
三重県鈴鹿市西富田町にあるコスモス畑です。国道25号線を鈴鹿から亀山方面に向かって
車を走らせると、田んぼの中にポツンとコスモス畑が現れます。春には桜、秋にはコスモ
スが楽しめる穴場スポットです